「たかが、されど…」とは使い古された言い回しで御座いますが、我々は’07年より本腰を入れ年賀状制作を開始しました。「そんなことよりもっと踊らんか!!」と何処かの誰某にお叱りを受けそうでは御座いますが、ある時ふと、我々の生業である《振付》とこの《年賀状制作》は何処か似ていると感じたのです。 《年賀状》という暦や干支等の”制約”の中で如何にして己を滲ませ得るか…? 漠然と沸いた着想を懇意の絵師に伝え、返ってきた図案を元に修正箇所を検討し、〆切の許す限り再び返ってきた”答え”に更なる向上を求める…。そして最後に新年の挨拶を文字に認め(したため)それを図案師が紙面に落とし込む。その結果、全国発送の末、様々なご感想を頂く機会に恵まれ、それを次回の糧とする…。これは生業である《振付》と根底通ずる方法論&精神論を以て続けている我々の”芸の肥やし”なのでありんす。